障害者就労×銅の再利用 一石二鳥、作業も安全 廃電線リサイクルキャンプ

https://www.chibanippo.co.jp/news/economics/954425
『千葉市花見川区で、就労継続支援B型事業所「リサイクルキャンプ」が誕生した。作業は剥線機を使った安全な廃電線の皮むき。取り出した銅はリサイクルする。同事業所を整備したNPO法人廃電線リサイクルキャンプの中根昭代表は「知的障害者の就労支援と銅のリサイクルを両立させ、持続可能な社会に寄与する“千葉モデル”として全国に発信できれば」と意気込んでいる。
NPOは、知的障害者を支援する三立機械工業(同市稲毛区)の取り組みの一環で2017年に設立された。
同社は市内で1961年創業。廃電線リサイクル装置の草分け企業として高い技術を擁して順調に成長してきた。中根代表が創業者で会長を務めている。』を読んで。
おはようございます。
今日まで廃電線は機械的にリサイクルするものだと思っていました、というより廃電線のリサイクルということ自体、正直あまり考えたこともなく。
考えれば電線の絶縁体の下、見えない部分にリサイクル資源の銅やアルミニウムがあるわけで、廃電線をリサイクルするビジネスが存在してもおかしくない、というか調べてみると多数存在していました。
そのリサイクル事業者が扱う廃電線のリサイクル装置を作っている三立機械工業が、配電線から銅を取り出す作業を行う障害者就労モデルをつくり全国に発信していると。
なるほど、事業の延長線上にある、無理のない取り組みです。
ちなみに廃電線のリサイクル装置は、ここ三立機械工業の牙城。国内シェアの70%を握っています。
なので「千葉モデル」が全国に広がるのも夢ではなさそうですね。
『15年ほど前、取引業者から障害者向けの機械のオーダーを受けた。中根代表は、商売として成り立つ見込みはなかったが、地域貢献活動の一環として開発に着手。』と。
それが今では障害者の就労機会をつくっているわけです。
素晴らしいですね。
SDGsが具体的になる前からSDGsの目標となっている「産業と技術革新の基盤をつくろう」「働きがいも経済成長も」の実現に向けて取り組んでいたわけで、中根代表はビジネスセンス以上の才というか「気持ち」を持っている方なんだろうと拝察します。
なかなか真似できるものではありませんが、「気持ち」だけは持っていたいものです。
さて、今日もがんばろ!