ニコン 一眼レフ開発停止 高機能ミラーレスに軸足

(オンライン非掲載)
『ニコンは一眼レフカメラの開発を停止していることを明らかにした。小型のミラーレスに押され、市場が急速に縮小していることが背景。ミラーレスは高速連射や静音性といった高機能でユーザーに浸透しており、ニコンを含むメーカー各社は軸足を移している。長い歴史を誇る一眼レフは市場の主役の座を奪われた格好だ。』を読んで。
おはようございます。
技術の進歩によって価値観が変わってしまうことが、ままありますよね。
最近ではスマホの台頭がまさにそれ。生活様式というか、世の中のかなりの部分が変わってしまいましたからね。
その価値観の流れを見逃さずに、従来のやり方や内容自体変える決断と行動をしないと企業として大変なことになることがあります。
一昔前、カメラのフィルムメーカーは世界にいくつかしかなく、競合の少ない寡占状態でした。
そこにある意味競合となるフィルムを使わないデジタルカメラの登場で、変革の兆しが出てきました。
当初のデジタルカメラはフィルムカメラに比べ写真の品質は比べ物にならない程低品質。当時のカメラフィルムメーカーにとっては些末なできごとに映ったのかもしれません。
アナログからデジタルへの変遷の動きは以前よりあったようですが、デジタルカメラという手に取ることのできる製品が市場に出たことのインパクトはとても大きかったようです。
この技術革新の波の見え方はカメラフィルムメーカー各社それぞれで違いました。
日本のフィルムメーカーの富士フイルムは業態を変革し生き残りました。というか大成功。今は別のジャンルで飛躍を遂げています。
カメラフィルムのベンチャーだった米国コダック社は、結果的にいくつかの判断を間違え、デジタル化の波に飲まれてしまい、破産してしまいました。
今、フィルムを使わないミラーレスカメラにシェアを奪われ、ニコンの代名詞とも言える一眼レフカメラはその開発を停止、すなわちもう競争から降りたということ。
この判断はどう出るのかは今後わかります。
ただ、今のニコンはカメラメーカーとは言えない程の多ジャンルに進出しています。
企業自体は健全で、開発停止も投資家からは好材料として受け止められるのでは、と思います。
昨日の話です。
「デジタルマーケティング塾」なるワークショップが市原商工会議所主催で開催されました。
その中に、業界自体縮小傾向になっている中で事業を継続されているという方が参加されていました。
「業態を変えるしかないが、何をすればいいのか・・、そのヒントが見つかれば。」と、参加の動機。
そのような中にいる企業は少なくないのかもしれませんね。
実は私たち新聞社もそのひとつ。でも今、元気いっぱい変革の真っ只中です!
このニュースは、ニコンの一眼レフ愛用者のひとりとしては残念な情報ですが、ニコンの決断は評価します。
応援してます!
さて、今日もがんばろ!