チバデジコラム

厳しい収支 警戒強く 君津の商工会議所「必要な観光資源」

今日のシンブン
(オンライン非掲載)

『JR東日本が地方路線ごとの厳しい収支を初公表した。人口減や新型コロナウイルス禍で鉄道利用が低迷する中、国が設置を決めた沿線自治体との協議の場でバス転換などの検討促進に期待する。ただ廃線への布石と警戒する声は強く、地域の重要インフラの支援で合意形成できるかどうかが問われる。』を読んで。

おはようございます。

ローカル線は日本の原風景に溶け込む数少ない機械的な乗り物のひとつのような気がしますね。
電車が写りこんだ美しい自然風景写真や動画は心を和ませてくれます。
そのような存在を後世まで残しておきたいものですが・・。

君津商工会議所の専務理事は対象路線のJR久留里線を指し『数少ないディーゼル車両で鉄道愛好家に人気がある。観光資源としてどうしても必要だ』と。
青森の津軽線、地元町長は『議論は仕方がないが鉄道の存続は前提だ』と少々荒々しい。
ローカル線を残したい派の代表格のご意見。
地元の自治体や経済団体から見るとそういう意見になるのも理解できます。

ただ、そのローカル線を維持してるのはJRという1企業。国からのさまざまな支援策はあるにしても、限界もあろうかと。
今回公表された赤字路線はその限界を超え、企業経営上このまま放置できないところだと思われます。
上場企業ですし、株主からの追及も・・。

100円の営業収入を得るのに、どれだけの営業費用を要するかを表す「営業係数」というものがあります。
2019年度の営業係数は、久留里線の久留里駅~上総亀山駅区間が全国ワースト1位。
100円を稼ぐのに15,546円の経費が必要になります。1日当たりの平均輸送量を示す輸送密度は85人。
そもそもの利用人数が少なすぎて黒字化策はすでに尽きていると思われ、廃区間の筆頭候補なのでは、と。

ちなみに廃線となると久留里線の終着駅が久留里駅になってしまいます。「平井駅」「上総松丘駅」「上総亀山駅」が消えてしまうことになります。

JRの役員は『赤字だから(直ちに)やめたいということではないが、運営の仕方や、場合によっては一部地元での運営負担を相談したい』と、ややぼやかしたコメントとなっていますが、ま、収支を世間に発表したというのは明確な理由があるわけで・・。

移動インフラはとても重要なものですが、その維持負担は1企業だけとなると廃線まっしぐら。とはいえ地元が負担する持続可能な支援策はそう多くないと思われます。

この情報を見て「何としても廃線させない」という人や団体が出てきたら、結果はどうあれ自治体なり経済団体がその活動を支援していただきたいところ。そうなれば注目していきたいなと思います。

さて、今日もがんばろ!