チバデジコラム

SDGs積極的52.8% 中小への浸透度低く 県内企業意識調査

今日のシンブンから

https://www.chibanippo.co.jp/news/economics/979144

『国連が掲げるSDGs(持続可能な開発目標)の達成に向けた取り組みについて、積極的な姿勢を示す県内企業が前年度比14.9ポイント増の52.8%と半数を超えたことが、帝国データバンク千葉支店の意識調査で分かった。「従業員のモチベーションの向上」「取引の拡大」などに効果があったとの回答がある一方で、大企業と比較して中小企業への浸透度は低く、同支店担当者は「どのように全体に行きわたらせるかが課題」とした。』を読んで。

おはようございます!

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さて、SDGsという言葉、既に標準化されてきた感がありますが、この調査によると企業にはあまり浸透していないようです。
『SDGsへの理解や取り組みについて、半数以上の企業が前向きな姿勢を示した』との調査結果が出ているようですが、個人的な感覚ではさらにその1割程度くらいなのかな、と。
正直、大手だけが先行して中小にはまだぜんぜん浸透していないという実感をもっています。

というのも県の「ちばSDGsパートナー登録」をした一部の企業は「(自分の会社は)具体的に何をすればいいのかわからない」と。
わかります。

SDGsはテーマがかなり幅広で目線が地球規模。
焦点がなくもやっとしていて、問題解決方法が具体的に示されてない。
例えば、8番目のテーマ「働きがいも経済成長も」あたりは関係がありそうですが、ひとつめのターゲットに書かれているのは「各国の状況に応じて、一人当たりの経済成長率を持続させる。特に後発開発途上国は少なくとも年率7%の成長率を保つ。」
各国の状況?
一人当たりの経済成長率を持続?
後発開発途上国?
中小にとってはほぼ関係がない。

もう大まかな方向性だけを捉えて自社なりの解釈をしないと、具体的に何をすればいいのかわかりません。
その取り組みが正解なのかわからずに貴重な時間とお金は浪費できない。
普通そうなります。
今は、仕入高や燃料高、人手不足・・と、すぐにでも解決しないといけない「具体的」な経営諸問題があるわけで、そっちに手をつける方が優先される。
儲け続けていく使命をもつ企業としては「動けない」「動かない」というのは当然の判断だと思います。

とはいえ、無視できるものでもなく・・。
生き方や働き方の変化、クリーンエネルギーへの移行など企業にとって考えていくべき問題も多々含まれているわけで・・。

ちばSDGs推進ネットワークなる組織をご存知でしょうか。
県内企業への普及や啓発、ネットワークの会員同士で情報共有や連携を目的にした組織で、県内のそうそうたるメンバーで組織されています。
県商工会議所連合会、県経済同友会、県経営者協会、県経済協議会、県商工会連合会、県中小企業団体中央会、県中小企業家同友会、県信用保証協会、千葉銀行、京葉銀行、千葉興業銀行。
今のところ大きな動きは見えませんが、県内の企業はこれらのいずれかの組織と関わりがあると思われ、今後の動きにより大なり小なりSDGsへの取り組みが必要になるのかもしれません。
というか動きが出てきたら商機が生まれます

いまからでもその下地は作っていくべきなのかと。

私たち千葉日報グループでは、SDGsの取り組みを周知でき、他社の取り組みを知るプラットフォーム「ちばSDGsレポート」を展開しています。
メディアとしての役割を考え、SDGs情報の発信源となる道を見つけ出しました。
取り扱う情報が県内企業の商機につなげられればと。
まだスタートしたばかりですが、かたちにはなっています。
よかったら「ちばSDGsレポート」サイトをぜひご覧ください。

今日は台風が千葉を通過するようです。
十分、注意してお過ごしください。

さて、今日もがんばろ!