チバデジコラム

気候対策 途上国は不満 国連総会 先進国関心薄く

今日のシンブンから


『ニューヨークで開催中の国連総会一般討論で、気候変動の被害を最も受けやすい発展途上国の不満が噴出している。温室効果ガス排出量が多い先進国の関心は、ロシアのウクライナ侵攻に集中。排出量が世界5位の日本も、岸田文雄首相の演説で温暖化対策への言及はほとんどなかった。 洪水で国土の3分の1が水没したパキスタンのシャリフ首相は23日、一般討論演説で「世界の不作為」を非難し、気候変動対策で今すぐ行動を起こすよう呼びかけた。
シャリフ氏は洪水で約3300万人が被災したと説明。パキスタンの温室効果ガス排出量は世界の1%以下なのに「なぜ、これほどまでに高い代償を払わなければならないのか」と訴えた。』
を読んで。

おはようございます!

国連総会でパキスタン首相は世界に訴えました。
「事実3300万人が被害を受けてるのになんで先進国は地球温暖化を進めないんだ!」と。

で、日本を含めて先進国の人たちは関心が薄かったと。
そういうことみたいです。

力を持つ国と持たない国の関係性が如実に出てますね。
力を持たない国の訴えはなかなか伝わらない。あるあるです。

取引先との関係性だったり、上司と部下、お金持ちと庶民のような関係性も同じような感じですね。
理不尽がまかり通る。あるあるです。

話を戻して。
欧米の気候学者らによる国際研究チーム「ワールド・ウェザー・アトリビューション」によるとこの地域の雨量は最大75%増えてるようで、この洪水の原因は地球温暖化だとの分析結果を発表しています。

という分析結果を聞いても第三国にとってパキスタンの洪水は他人事。一時的な救援の手は差し伸べたとしても、地球温暖化に関してはさまざまな思惑がからみ具体的な動きに発展していかない、という構図。

いつ先進国のどこかが大洪水で国家機能が停止してしまう、なんてことあるわけない、ということなんでしょうね。
バイアスかかり過ぎ。

で、弱者はいつまでもその立ち位置から脱却できないのか、訴えが伝わることはないのか・・。
その答えは間違いなく「ノー」。

例えばかつて中国は国連の中でも戦勝国とはいえ弱者側だったと思います。
日本は敗戦国とは言え戦後の発展から強者側になりました。
今はどうでしょう。
今の中国は大国と言われていて意見や行動を見てもとても強い。
今の日本は・・。

どこがターニングポイントだったのか・・ま、ここは経済学者にお任せして。

話を戻します。

SDGsには気候変動だけでなくさまざまなテーマがあります。
貧困、生活、健康・・
豊かな人が不自由な人の手助けをする。
お互いの思いやりの気持ちが必要になるものではないかと。

が、日本人はその思いやりの気持ちが世界基準ではまったく足りてないようなのです。

英国のチャリティー機関「チャリティーズ・エイ ド・ファンデーション(CAF)」は「見知らぬ人を助けたか」「寄付をしたか」「ボランティアをしたか」という基準で国別のランキングを発表しています。

その発表を見ると日本は114か国中114位、しかも113位に大差をつけられてのダントツの最下位。
調査結果からすると日本人は人のために何か行動をするのは苦手な国民のようです。
今はやりのクラファンもふるさと納税も寄付的な言葉があるものの結果見返りがあるわけで、純粋な寄付とは言えません。

てことはもしかして日本が誇る「おもてなし」は外国人から見ると利己的なパフォーマンスに見えてるのかもしれません。
それはそれちょっと恥ずかしい・・。

日本にSDGsは浸透しないのか・・という気持ちになりかけてしまう朝。
ま、何か考えていきましょう。

さて、今日もがんばろ!