ダイオキシン類基準値超 銚子のごみ処理施設 排ガスから検出
今日のシンブンから

『東総地区広域市町村圏事務組合(銚子市、旭市、匝瑳市で構成)は5日、ごみ処理施設「東総地区クリーンセンター」(銚子市)の焼却炉の1号炉の排ガスから国の排出基準値を超えるダイオキシン類が検出されたと発表した。人の健康や周辺環境に影響はない。1号炉は原因を調べるため稼働を停止中。もう一つの2号炉は稼働しており、ごみの受け入れは通常通り行われている。
組合によると、7月29日、ダイオキシン類対策特別措置法に基づく県の不定期な立ち入り検査が1号炉を対象に行われた。採取された排ガスの測定値が同法に基づく国の排出基準値(1立方メートル当たり0.1ナノグラム以下、ナノは10億分の1)の2倍だった。』
おはようございます。
冷たい雨が降る朝です。日中もほとんど気温が上がらない予報。外出される際は暖かい服装でお出かけください。
さて、今日のキーワードは「ダイオキシン」。
ダイオキシンは、主に合成樹脂(プラスチック)を燃やすと意図せず発生する有毒ガスのこと。人類が作った、もっとも強くて、もっとも悪い毒とも言われています。
ベトナムで1960年代に戦争で使用されたダイオキシンが含まれた化学兵器の影響で、世代を経て現在も苦しんでいる人がいるという厄介な物質なのです。
で、今回銚子のごみ処理施設で基準値を超えるダイオキシンが排ガスから検出されたとのこと。
まずは人の健康に影響がないようなので一安心です。
このダイオキシンは、800度以上の高温でごみを完全燃焼させれば分解されてしまうので、今回は何らかのエラーがあったんだと思われ。
現在は問題のあった焼却炉を止め原因を調査してるとのこと、解決に向かっているようです。
実に情報が整理されて公表されています。しかも対応策がしっかりしている。これは安心。
この情報提供の潔さはとても好感がもてます。
『日鉄君津シアン流出問題の経過 高い測定値も県に報告せず 関連記事まとめ』を見るとその対応はまるで逆。情報を隠そうとしてるような。「隠蔽」というキーワードが踊っています。
一流企業が近隣住民の健康被害より会社を守る方をとったようにしか見えず、非常に残念です。
これでは炎上もやむを得ないのかなと。
シアンにしてもダイオキシンにしても非常に毒性が高い。それが意図せず排出され、とても危険な状況に陥った。ただその後の対応が違っていた、という構図。
トラブル後の社会の反応を見る限り、銚子のごみ処理施設の対応は見習うべき一例なのかなと。
日鉄君津は日本を代表する大企業なんで社業には大きなダメージはないと思いますが、これが中小企業だと最悪の事態にもなりかねず。
仕事を続けていれば大なり小なりトラブルは起こるもの。トラブルの対応方法を準備しておくのもリスク回避になります。
プレスリリースという広報活動はご存知かと思います。
私たちメディアに企業情報なりを提供するもので、メディアを通じて社会に情報を周知させていくものです。
もともとプレスリリースの始まりは鉄道事故の情報を企業発信で行い、混乱を収めたことから広まりました。今ではリスクを減らすためのツールのひとつとしても活用されています。
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今日もいい1日をお過ごしください。