チバデジコラム

4年振り きょう号砲 木更津発着 海と里山巡る111キロ

今日のシンブンから

『房総半島を舞台にした自転車の祭典「ツール・ド・ちば2022」(同実行委員会主催)が8日、木更津市のイオンモール木更津を発着点に4年振りに開催される。コースは風光明媚な海岸線から里山風景が広がる内陸部を巡る約111キロ。サイクリストが県内外から駆けつけ、初秋の風を浴びながらペダルを踏み込む。』

おはようございます。
この日を待ちわびていたサイクリストもいたんでしょうね。例年は3日開催、今年は1日開催ということでこじんまり感は否めませんが、それでも4年振りの開催、楽しんで欲しいですね。

さて、今日のキーワードは「ツール・ド・ちば」

ツール・ド・ちばは、欧文表記にすると「tour de chiba」。フランス語表記ですね。訳すと「千葉一周」になるんでしょうか。
今年のコースはこじんまりと「中内房一周」ってところですかね。

ツール・ド・ちばは、自転車ロードレースの頂点ツール・ド・フランスにあやかったものと思われます。
ツール・ド・フランスは1903年に始まりました。大会が始められたきっかけは新聞の発行部数を増やすためでした。
全6ステージ、全行程2,428kmで行われ大人気に。新聞社の目論見通り発行部数は大きく増えたようです。

ラジオ放送は1920年、テレビ放送は1935年に始まったので、当初の大会のようすは新聞でしか伝えられることはなく、現地では前日の結果が書かれた新聞が待ち遠しくてしょうがなかったんでしょうね。

新聞社自らが話題を作り盛り上げ発行部数を増やす、なかなか計算高い戦術です。
ラジオもテレビもない時代、庶民にとっては最高のエンターテイメントだったんだと思われます。
その後、ラジオで速報が伝えられるようになり、さらにテレビでリアルにレース状況が見られるようになり、新聞はその役割が移り変わっていきました。そのスピード感と保管性という特質からアーカイブ的な存在になってきたんだと思われます。

それでも今も主催してるのは新聞社。といっても買収などで会社自体の体制はだいぶ変わったようですが・・。
今は、ツール・ド・フランスをひとつのビジネスとして保有しています。

第1回大会から119年後の2022年大会は、7月1日~24日に開催されました。休息日を挟んで全21ステージ、3,349キロを走り抜ける。
全日程の観客数は1500万人を超え、世界約190カ国で放送され視聴者数は35億人ととんでもなく大きなスポーツイベントというかビジネスになったのです。

ま、それはそれとして。

今日は気持ちよく走れそうな穏やかな1日です。ツール・ド・ちばに参加する皆さん、楽しんで、ご安全に!

今日もいい1日をお過ごしください。