チバデジコラム

情報の真偽 見極める癖を 新聞週間記念集会

今日のシンブンから


『日本新聞協会と在京の加盟報道各社は24日、新聞週間の関連行事「記念の集い」を都内で開いた。「情報を疑え」をテーマとした対談で、タレントの井上咲楽さんは「いろんなメディアがある時代で、これから生きる人たちは、情報の正しさを見極める癖をつけることが大切」と話した。オンラインを含む約110人が参加した。』
(オンライン非掲載)

おはようございます。

今日の気になるキーワードは「フェイクニュース」

フェイクニュースは、さまざまな解釈があるようですが、小学館のweblioがわかりやすく説明しています。
「主に、ウェブサイトやSNSで発信・拡散される、真実ではない情報。時に、マスメディアが発信する不確実な情報についていうこともある。」
補足として「政治的な目的で世論を操作するため、運営するウェブサイトのアクセス数を増やすため、ただ単にセンセーショナルでおもしろいからなど、さまざまな理由で発信・拡散され、その影響力が大きいことから社会問題となっている。」と。

2020年の米国大統領選挙ときにはこの「フェイクニュース」という言葉が多く使われていました。
「あれはフェイクだ!」などと互いに情報を否定したりして、何が正しい情報か分からなくなってしまいました。

今の時代、誰でもフェイクニュースをつくり、簡単に発信できてしまいます。
ちょっと刺激的なニュースらしきものを創作して、SNSで発信すると、それがまことしやかに引用されたり、その情報を見た人が情報をアレンジしてオリジナルとしてさらに拡散する。
そんな繰り返しで情報はどんどん増えていくことがあります。

「現代人が1日に受け取る情報量は、平安時代の一生分であり江戸時代の1年分」

これ、"人が情報に触れる量"を検索すると出てくるページの多くに引用されているコメントです。
なるほど、となる内容。それっぽい。何となく腑に落ちます。

書かれている内容を見ると大抵、「現代人が1日に受け取る情報量は、平安時代の一生分、江戸時代の1年分と言われているこの現代社会・・」などと始まり、あたかも定説のように引用されています。

この情報、いったい誰が調べたんでしょう・・。

ま、この手のものは悪意は感じないので大きな問題にはならないかと思いますが、引用元がどこなのか探しきれなかったので、もしかしたら誰かが作ったフェイク(偽物)なのかもしれません。

「風説の流布(ふうせつのるふ)」というこれもフェイクニュースを流す行為があります。これは悪意があります。
風説の流布とは、株価を変動させるために偽情報を広める行為です。
投資家にとっては最悪の情報となり、投資判断を間違えさせるもので実害がでるため、金融商品取引法で禁じられている行為です。

さまざまな意図をもってフェイクニュースが発信され続けていますが、情報発信ツールが増えた現代はもうくい止めようがありません。
これからの時代は、フェイクに踊らせれないようにしていく「眼力」が必要なのかもしれませんね。

さてと、今日もがんばろ!
よい1日をお過ごしください。