チバデジコラム

市川市施策 SNSで話題 受付呼出状況「直撮りライブ配信」 公式ユーチューブ 低コスト、便利さ実現

今日のシンブンから


『市川市のYoutubeの公式チャンネルで行われているライブ配信がSNSで話題になっている。それは、証明書の申請や転入・転出届などの各種手続きの受付呼び出し状況の画面をライブカメラで「直撮り」した映像を流す、というシンプル過ぎる取り組み。「最低限のコストでできる限りの便利さを実現している!」などと賞賛の嵐を浴びている。このハンドメイド感あふれるDX施策の導入経緯について、市の担当者に詳しく聞いた。』
https://www.chibanippo.co.jp/

おはようございます。
今日の気になるキーワードというか「市川市流DX」です。

もうだいぶ耳慣れたDXという言葉。
聞きなれたとはいえ未だに理解されにくい不思議な言葉です。

DX(デジタルトランスフォーメーション)とは、Digital Transformationの略語です。直訳すると「デジタルによる変容」となります。
デジタル技術を用いて、ビジネスが変容していくことをDXと言います。
広義には生活自体も含まれます。

ここで言っている変容という言葉が重要になります。変容とは姿形、状態、内容が変わること、または変えることを意味する言葉になります。

DXは、例えば「A→B→C」が当たり前だった業務があったとします。それをデジタル化することで「A→D」と業務のかたちを変え1工程合理化できた。で、「A→D」にしたことで「D」が可視化され、「A」自体のやり方も少し変えることで「E」化することができそうだと気づき、結果「A→B→C」だったものが「E→D」に変容されるというのがDXになります。
これは一例ですが。

DXを標榜するサービスは巷にたくさんありますが、「導入」すればDXになる的な言い回しされているものもあり、今DXしないと置いてかれますよ!のような雰囲気を醸し出している広告手法をとっているものも少なくありません。

「A→B→C」「B」をデジタル化するだけでは業務は変容しないのでDXとは呼ばないのです。
手作業だったものがシステム化されたというのは単なる効率化が図られたというようなものなのです。

市川市のやり方は完全なるDXと言えますね。
これまで市役所「受付にいないと確認」できなかった受付の順番が、「受付にいなくとも確認」できるようになった。
デジタル化による変容です。
手作りだからとかは無意味、担当者の知恵と上席の度量が実現させた見事なDXです。
表彰ものです。

そこにいなくていい受付は市民は歓迎するでしょうし、税金が無駄に使われないことも歓迎されます。
ただ、新庁舎はお金をかけ、維持するのにもお金がかかるシステムが導入されるとのことで、この手法は消えて無くなっているようです。
「こんなんでいいんだよ」「お金もかかんないんだし」という声が聞こえてきそう。

ことDXには市川市のような「工夫」というものは皆無。自社業務をDXサービスの仕様に寄せていくことが多くなるので、「うちは失敗した」「やめた」というような内容のウェブページが散見してるのかもしれません。

市川市のやり方は「問題を解決」することからの発想、「DXを導入」しよう!から始まるDXには少々リスクがあるかもしれません。
今、DXをしようとしてる方でお急ぎでないものであれば今一度立ち止まって考えみてもいいかもしれませんね!

さてと、今日もがんばろ!
よい1日をお過ごしください。