チバデジコラム

早期検査の効果を検証 がんゲノム医療で研究

今日のシンブン

(オンライン非掲載)

『患者のがん組織に起きている遺伝子の変化をまとめて検査し、効きそうな薬を探す「がんゲノム医療」で、検査のタイミングを早める研究に国立がん研究センターなどが取り組んでいる。現在は標準治療が終わった後の検査だけに公的医療保険が適用されるが、早い段階で検査した方がメリットが大きいとの指摘があるためだ。それを支持する結果が出れば保険適用範囲の見直しにもつながると、専門家や患者団体が注目している。』を読んで。

おはようございます。

日本人の死因1位は「がん」。怖い病気です。このがん、肺がんや大腸がんなど、がんができている部位が病名にくっついてるので、その部位の病気のように聞こえますが、がんは一部を除きざっくり言うと細胞の病気です。

人の体はさまざまな細胞でできていて細胞の中に生命の設計図とも呼ばれている遺伝子が入っています。それら細胞はいつまでも生きている訳ではなく、一部を除き細胞分裂を繰り返しながら入れ替わっています。新陳代謝ですね。通常、分裂した細胞はコピーのように複製されますが、まれに細胞の中にある遺伝子に変異した部分を持つ細胞が複製されます。それががん細胞です。個人差はありますが1日に約5,000個ものがん細胞が生まれています。

えっ。

そんなにがん細胞が産まれたらすぐにでもがんになってそうですが上手くできてるんですね。人って。
皆さん、免疫細胞という名前を聞いたことがあると思います。実はこの細胞が、休みなく毎日5,000個のがん細胞を殺しています。そのため、病気に至ることはありません。

ホッ。

ただ、人は老化します。老化ととも免疫細胞の活性が下がり、免疫力が落ちていきます。そうなると殺しきれないがん細胞ができてしまいます。生き残ったがん細胞は、免疫細胞に殺されないよう自分をがん細胞とは見えないように変身し、数年から20年くらいをかけ大きくなります。
その後は、自覚症状だったり、がん検査により見つかり、皆さんそれなりに覚悟をします。

・・・。

現在のがん検査は、検査方法にもよりますが、数ミリ~1センチ程度の大きさになっているがんの塊(腫瘍)を見つけることができます。ちなみに1センチ位で約1億個もの細胞数になります。すごい数です。それでもその大きさで見つかるものは早期発見になります。

記事にある遺伝子検査では、数ミリにも満たないがんの存在を見つけることができます。がんの「超」早期発見が可能になります。
この遺伝子検査は、がんの発生部位を見つけることが目的ではなく、体の中にがんが存在しているか、どの臓器にがんがあるのかを特定することが目的になります。部位までは特定できません。そのため外科的治療は不可能で、投薬による治療が選択されます。がんゲノム医療です。ただ、投薬による治療はまだまだ研究の余地が大きく今後に期待というところです。

現在、がんの遺伝子検査はどなたでも受けられます。ただ保険適用になるものはごく一部。扱っている医療機関も多くありません。しかも記事中にもあるように『標準治療がない、または終わった固形がんの患者』に限られます。がん患者しか受けられません。健常者が検査を受ける場合はすべて自費診療になります。だいたいがびっくりするほど高額です。

ま、遺伝子検査でがんが超早期発見できても治療方法が確立されてなく、ゲノム医療に携わる医師もそう多くないので、慎重に検討する必要があります。

がんゲノム医療と聞くとなんか期待しちゃいますが、まだまだ未開拓領域。製薬会社やその周辺企業がしのぎを削っている領域でもあります。今後、画期的なアプローチも出てくると思われ、将来がんが無くなる日が来るのかもしれませんね。

さて、今日もがんばろ!