今回は、千葉県佐倉市のショッピングセンターと商店街が共同で行った抽選キャンペーンの告知に、「ネット広告」を活用した事例のお話です。スマホに広告を表示できる「ネット広告」を活用したことで、これまでとは異なる新たな客層を掘り起こし、キャンペーンに呼び込むことができました。
京成臼井駅前のショッピングセンター「レイクピアウスイ」と臼井王子台商店会は2020年12月、国のGoTo商店街事業に共同で参加し、「We Love Usuiプレゼントキャンペーン」を実施しました。これは、参加店舗で買い物をすると、抽選でご当地グルメなどのプレゼントがもらえるキャンペーンでした。
従来であれば、折込チラシなど紙媒体だけで告知を行っていましたが、今回は新たに「ネット広告」を取り入れ、佐倉市民に幅広く情報を配信しました。ネット広告は、地域や年齢・性別、興味・関心などを細かく設定した上で配信でき、しかも日常的にスマホを利用する人に、自然な形で広告を見せることができます。
ネット広告の活用により、これまでレイクピアウスイや臼井王子台商店会のことをよく知らなかった客層にもアプローチすることができました。また、プレゼントキャンペーンへの応募も20~30代の若年層からも反響があったとのことです。
今回のキャンペーン展開を取り仕切った、臼井ショッピングセンター協同組合の鳥羽敏彦理事長は、ネット広告を導入した理由について、「折込チラシだけでは届かない世代にアプローチするため」と説明しています。折込チラシにネット広告を加えることで、これまで以上に幅広い住民にキャンペーンを告知する狙いでした。
鳥羽氏は「これをきっかけに若い世代がデジタルを活用するなどして、自分たちの商売につながるイベントを考え、さらに地域を盛り上げていくことも必要」と今後の展望を語っています。
レイクピアウスイは今年度、ショッピングセンターとしての機能に加え、空きスペースを活用し、地域の「働く拠点」「コミュニケーションの拠点」を整備する計画です。千葉日報デジタルは、引き続き、レイクピアウスイの皆さまと地域のデジタル化、情報発信力強化に取り組んでいきます。